名古屋のDX・AI活用コンサルタント

名古屋でAIシステム開発を依頼する前に|要件整理と相談メモの作り方

AI活用

名古屋でAIシステム開発を依頼したいものの、「どこまで決めてから相談すればよいか分からない」と感じていませんか。最初に必要なのは、使いたいAIの名前よりも、誰のどの仕事を、どのような状態に変えたいかを共有することです。

この記事では、中小企業の経営者・業務担当者が開発会社へ伝えたい項目を整理します。完成した仕様書がなくても、対象業務と未確定の点が分かれば、調査や試作の進め方を相談できます。

AIシステム開発は「入力から仕事の完了まで」を設計する

たとえば、問い合わせ文から回答案を作る場合、文章生成だけでは業務が完了しません。問い合わせの取り込み、必要な資料の参照、担当者の確認、送信、対応履歴への記録までを考える必要があります。どこをAIに任せ、どこを通常のプログラムで処理し、どこで人が判断するかを分けます。

AIの利用目的がまだ曖昧な場合は、先にAIコンサルティングとAIシステム開発の違いを確認すると、今必要な支援を整理しやすくなります。

開発会社へ伝えたい6つの要件

1.対象業務と、現在困っていること

「事務を効率化したい」から一歩進めて、「受信した注文書を担当者が読んで、管理表へ転記している」と書きます。月間件数、繁忙期、作業時間、よく起こる手戻りが分かれば添えます。正確な数字がなければ、まず概算と明記して構いません。

2.入力データと期待する出力

入力はPDF、画像、音声、メール本文など、何を使うかを整理します。出力も「要約する」だけでなく、「顧客名・依頼内容・担当部署の候補を確認画面に表示する」のように具体化します。資料の形式が複数ある場合は、代表的な形式と例外を分けておきます。

3.人の確認と、判断できないときの扱い

AIの出力をそのまま確定してよいか、担当者が確認するかを決めます。情報不足、読み取り不能、候補が複数ある場合には、保留にして担当者へ戻す設計が考えられます。特に金額や納期などの重要項目は、間違った場合の影響も伝えましょう。

4.既存システムとの受け渡し

顧客管理、販売管理、表計算、メールなど、現在のツール名と受け渡す情報を整理します。「参照するだけ」か「登録・更新まで行う」かで、確認すべきことが変わります。連携できる方法や利用プランの条件は、開発会社と既存システムの提供元へ確認します。

5.利用人数・権限・停止時の対応

誰が使うか、どの資料を見られるか、同時に何人程度が使うか、どれくらいの待ち時間まで許容できるかを伝えます。AIやネットワークが利用できないときに、元の手順で仕事を続けられるかも検討します。機能以外の運用条件まで揃えることが、認識のずれを減らす助けになります。

6.導入を判断する条件と優先順位

最初の開発に必要な機能と、後から追加できる機能を分けます。「全拠点へ導入」ではなく、一部門で入力から確認まで試し、結果を見て広げる方法もあります。評価方法はAI導入のPoC・合格基準の作り方で詳しく紹介しています。

相談に使える要件メモのひな型

以下を1枚にまとめてください。分からない項目は「未定」とし、相談で確認したいこととして残します。

  • 業務名・利用する部署:__
  • 現在の流れ:受け取り → 作業 → 確認 → 完了
  • 困りごとと件数:__(概算の場合はその旨を記載)
  • 入力の形式と保管場所:__
  • 必要な出力・完了したと判断する状態:__
  • AIに任せる候補/人が確認する部分:__
  • 連携するシステムと受け渡す項目:__
  • 最初に必要な範囲/今回は対象外にする範囲:__
  • 予算、希望時期、社内担当者:__
  • 未確定の点と、先に検証したいこと:__

具体例:注文書の転記を改善したい場合

以下は要件の考え方を示す仮の例で、特定企業の導入実績ではありません。「注文書を自動処理したい」という依頼を、「PDFから品番・数量・希望日を抽出し、担当者が原本と照合して確定後、管理表へ登録する」と書き換えます。

さらに、読めない項目は空欄で保留する、同じ注文書の重複登録を防ぐ、品番が一致しない場合は担当者へ戻す、といった条件を添えます。これにより、単なる読み取り機能と、業務として必要な確認・登録機能を分けて相談できます。

費用と期間は、未確定の部分を明らかにして考える

資料の品質、画面数、既存システムとの連携、利用権限、テスト範囲によって作業量が変わります。詳細が不明な段階の概算と、調査後の見積もりを区別し、前提条件を確認しましょう。初期開発費だけでなく、AI利用料、保守、資料更新などの継続費用も見ます。

既製サービスの設定で足りる部分があれば、その活用も候補です。専用開発が必要な部分を絞るためにも、「何を作るか」だけでなく「何を作らずに済ませられるか」を相談すると判断しやすくなります。

名古屋でAIシステム開発を相談するなら

シーエスプラスは名古屋市中区栄を拠点に、業務・課題の整理からAI検索・営業支援、音声AI・電話受付、文書・画像のAI解析、CRM・業務自動化の開発を行っています。対応内容はAIシステム開発のサービス案内をご覧ください。

無料相談フォームでは、まず現在の業務と困りごとをお知らせください。機密資料の実物を送る前に、共有する範囲と方法を相談できます。

参考:機能以外の条件の整理には、IPA「非機能要求グレード」も参考になります。

この記事のよくある質問

QAIシステム開発の相談前に仕様書を完成させる必要はありますか?
A

完成した仕様書は必要ありません。困っている業務、使用中のツール、入力資料、期待する結果、確認担当を分かる範囲で整理してください。未定の部分を明記し、開発会社と調査や試作の範囲を決めるところから始められます。

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